体験談①:人の死を知る夢と、消えていく灯火
そして何より、
視えてしまうことのなかには、痛みをともなうものも多くありました。
人の死を知る夢。
家族や知人の中に、消えていくような灯火を感じる時。
何かに呼ばれてしまうような場所。
それを伝える責任と、伝えなかった後悔。
そのどちらも、心をすり減らす体験でした。
ある時期から、私の夢の中に「亡くなる人」があらわれるようになりました。
それは、ただの象徴的な夢ではなく、
- 夢の中で亡くなっていたのは、ある知人のお身内の方
- その夢を見てから7日後、その方の訃報が現実のものとして届く
最初は偶然かと思っていたけれど、何度も繰り返されるうちに私は数を数えるようになりました。
「また、7日後に何かが起きるかもしれない」――そんな予感に息をひそめる日々が始まりました。
その感覚は、“誰かの死を知らせるサイン”というよりも、
まるで未来を先取りして受け取ってしまったような感覚。
伝えることもできず、ただひとりで受け止めるしかない現実。
◎解説:予知夢と「呼び寄せる力」として語られてきたもの
こうした感覚は、スピリチュアルな分野では**予知夢(Precognitive Dream)**と呼ばれています。
「亡くなる前の“念”や“情報”を、クレアコグニザンス(直観知)やクレアセンシェンス(身体感覚)でキャッチしている」と解釈されることもあります。
一部の霊能関係の書物では、こうした力を**「呼び寄せる力(デス・コーリング)」**と名付けているものもあります。
本当に「呼び寄せている」のか、それとも「先に知っているだけ」なのか――
それは当人にとっても答えの出ない問いとして残りがちです。
はっきり言えるのは、
- 「わかってしまうこと」は、必ずしも幸せではない
- 感じ取る側には、何を受け取り、何を伝えるかという選択と覚悟が必要になる
ということです。
体験談②:お父さんが亡くなった夜の、家中を走り回る何か
私、お父さんの臨終に会ってないのね。
だけどお父さんが亡くなった日の深夜、家の中のあちこちで、
ピチ、パチ、ドン、ゴツンって鳴り響いていて、何かがものすごい速さで走り回っていた。
私がうとうとすると、雲の中から、お父さんが心配そうな悲しそうな顔をして私を見つめていたの。
心配で逝かれない、そんな感じだった。
私は、「お父さん、私大丈夫だよ」と話しかけたら、そのまま、お父さんは子供部屋に行って、ふっと消えたの。
◎解説:家族の死と「訪問夢/お別れの挨拶」として報告されるもの
大切な人が亡くなった直後、
- 家の中の物音が不自然に増える
- 誰もいないのに足音や気配を感じる
- 半分夢、半分現実のような状態で、その人の姿を見る
といった体験は、世界中で多数報告されていると言われています。
グリーフケア(悲嘆ケア)の分野では、こうした体験を**「訪問夢(Visitation Dream)」**や、
「お別れの挨拶」として扱うことがあります。
スピリチュアルな視点では、
- 残された家族を心配して、最後にメッセージを伝えにきている
- 『大丈夫だよ』と確かめられたことで、旅立つ決心がついた
と解釈されることが多いです。
心理学的には、「深い悲しみと愛着が見せる心の夢」とも言われていますが、
当人にとっては、現実と同じくらいリアルで慰めになる体験となることが少なくありません。
体験談③:兄の姿をした「いったんもめん」と、数日後の事故
私が深夜まで起きていた時、隣の部屋にある仏壇の側の襖をかする音がしたの。
ことんと、音もした。
あれ?っと思ったら、夢の中に亡くなった兄が出てきて、
いったんもめんの妖怪みたいな姿になって、国道めがけて飛んで行って消えたの。
その数日後、私の子供が国道で交通事故に遭ってしまった。
たぶん、警告で現れたんだと思う。
◎解説:予兆夢・警告夢という捉え方
このような夢は、スピリチュアルな領域では**「予兆夢」「警告夢」**と呼ばれています。
- 危険な場所
- 間に合うかどうかのギリギリのタイミング
- 事故や病気につながる流れ
について、象徴的なイメージ(妖怪、道、崖、海など)で見せてくることがある、と言われています。
ここで大切なのは、
- 何かが「完全に防げる」とまでは限らないけれど
- 「注意してね」「気をつけて」というサインとして現れることがある
という考え方です。
どこまでを“スピリチュアル”と捉えるかは人それぞれですが、
「なんとなく嫌な予感がするとき・妙な夢を見た後は、いつもより慎重に行動する」
という形で、現実的に役立てることもできます。
体験談④:危篤の人たちが語る、この世で見たことのない「花畑」
それから、私は体験したことないけど、身内何人かから聞いた話があります。
危篤状態になると、何とも言えない、この世で見たことがない綺麗な花畑が見える。
吸い込まれるように花畑の中を歩き、
尽きるまで歩きつめている時、自分を呼び止める声が聞こえ、振り向くと、身内が立っていて呼んでいる。
身内の方に戻っていくと目が覚めて、「花畑を見た」と口にする。
これ、何人にもきいた話。
◎解説:臨死体験に共通する「光の世界」「花畑」のモチーフ
世界中の臨死体験(NDE:Near Death Experience)の報告の中で、
- まぶしい光
- トンネル
- 花畑や美しい草原
- 亡くなった家族が迎えに来る
といったモチーフは、非常に多く語られていると言われています。
医学的には、脳の酸素不足による幻視、脳内物質の影響など、いくつかの仮説がありますが、
それだけでは説明しきれない共通点も多く、研究が続けられています。
スピリチュアルな立場からは、
- 「あの世の入り口」
- 「魂が一時的に戻るかどうかを選ぶ場所」
として解釈されることもあります。
あなたの身内の方々が語った「花畑」も、
世界各地で報告されている臨死体験と、不思議な共通性を持っているように感じられます。
体験談⑤:お盆の夜に現れたお父さんと、「酒くれ」のひと言
お母さんが、お父さんが亡くなった年のお盆に、
夜中にお父さんが部屋に来て、「酒くれ」って言ったんだって。
それで、起きて2人でお酒飲んで、少し話したんだって、
そして、お母さんが、お父さんに、
「あっちの世界ってどんな感じ?」
って聞いたら、お父さんが消えちゃったんだって。
夢じゃなくて、ハッキリ見たっていうの。
◎解説:お盆と「帰ってくる魂」という日本的イメージ
日本では昔から、お盆の時期にはご先祖様が家に帰ってくる、と言われています。
このお母さんの体験は、
- 民俗的な「お盆の死者の帰省」のイメージ
- 深い喪失と愛情が生み出した、心のビジョン
この両方が重なったもの、とも考えることができます。
スピリチュアルな視点では、
- お父さんが「いつもの調子」で顔を出し
- 大好きなお酒を一緒に飲み
- “あの世の様子”を聞かれた途端に、何かしらの「境界」を意識して姿を消した
と読むこともできます。
「夢じゃなくて、はっきり見た」という感覚は、訪問夢の特徴のひとつでもあります。
極めてリアルで、当事者にとってはただの夢ではない現実のような出来事として記憶されます。
